薪能
ずっと以前、近所の神社で薪能をやるというので行った事がある。
能は初めてだったので、その前に能についてレクチャーしてくれるというのがあったのでそれから参加してみた。
そのレクチャーではその日にやる演目について色々教えてくれた。
詳しい内容を忘れてしまったのだが^_^;
内容は光源氏の何人もいる愛人?の中の1人についての演目だった。
その説明の中で、この演目をすると必ず雨が降るんです。だから当日どうなるかも楽しみにして観て下さいね。と言われた。
そして当日、確か時期は初夏くらいだっただろうか。
その日はとても爽やかな日で寒くも暑くも雨もなく、野外で能を観るのに最適な日であった。
夕方少し早めに行き神社境界に設置された椅子に座った。
するとさわさわと爽やかな風が吹いてきて、ちょっとゾクゾクした。
その頃はまだスピリチァルの事をよく知らなかったが、風が吹く時というのは何か大いなるものからのメッセージだと思っていた。
なので何かあるかな?と思っていると、ポツリと頬に何か冷たいのもが当たった。
ん?と思っていると周りの人もざわざわし始めて、雨が降っていると確信できるほどポツポツと降り始めた。
おお〜〜あの話は本当だった〜(≧∇≦)
と感心しながらも、これから始まるのに大丈夫だろうか?と思って空を見たら晴れているので、これはすぐに止むなと思っていたら、本当にすぐに止んだ。
確か内容は光源氏にふられた愛人の話だったような気がする。
この雨はその愛人の思いから降るものなのか、それともこの能がその愛人の魂を供養?する為のものでそれを浄化するために降るものなのか。
光源氏の話は実話ではないはずなのに、人々の思いが形になるってこう言う事なんだなと思った。
薪能自体も素晴らしい空間だった。
こんな事があったからだろうか、まさに幽玄な世界観の中に浸っている心地だった。
☝︎過去記事より