星の巡礼 を読んで
アルケミストを読んで大変感動したので、題名に惹かれて読んでみた。
しかし私的にはアルケミストの方が魅力的だった。
こちらの作品はアルケミストの前に書かれた自伝的小説のようだ。
多分アルケミストはこの体験を元にして書かれたものではないかと思う。
彼は巡礼先で自分のための聖剣を見つけるための旅をするが、そんな剣は実際には存在しなかった。
しかし聖剣とは本当は自分の中にあるもので、自分が本当に望んでいることをする力を現していると思われる。
そして彼は過酷な巡礼をした事によって、それに気づかされる。
普通の人間は奇跡なんて本当にあるのかもわからないような巡礼を本当にしようだなんて思わない。
しかし、そういうものに興味がある人間はそういうものに憧れるが、行動に移すことはほとんどない。
聖剣とは世間的にばかげているとか、そんなことあるはずないとか思われる事を実際に行動する心の事のようだ。
そしてその結果、本当に奇跡を体験する事になる。
不思議なのだが、私はどうしても行きたいと思った旅があって、それをする前には必ずこの著者の本を手にする。
例えばどうしても行きたかった旅の日にふと立ち寄った飛行場の本屋にパワー オブ ザ ハート という本が目にとまった。
その旅はまさにハートに関するただったので面白そうだと開くと、その中にこの作者がいた。
この間も大切な旅をするにあたり、その為に読む本を探しに行ったら、この作者の今まで知らなかった本を見つけた。
面白い事に、その中の旅が自分と行く所がほぼ同じ砂漠地方であった。
以前の記事(ハワイ2)にホテル カリフォルニアの歌の事を書いたが、今回の旅でもそのシンクロがあった。
夜、自分の泊まっているホテルに帰ってくると、丁度 生バイトが演奏をしていた。
ちょっとだけ聞いてから部屋へ戻ろうかなと空いているテーブルについて次の演奏が始まるのを待った。
その時、なぜか次に演奏されるのはホテル カリフォルニアじゃないかしら…という予感があった。
すると本当にホテル カリフォルニアの演奏が始まったのだった。
そしてバンドはその曲が最後の演奏であった。
このタイミングでホテルに戻って来なかったらこの曲を聴く事は出来なかった。
前回のハワイの時と同じであった。